あなたは海外ビジネスで活躍したいと思いますか?

ビジネスの世界でも国ごとに仕事の進め方やコミュニケーションが変わってきます。今回は私の体験を基に5つの国について解説していきます!

このブログを参考にぜひあなたも国際ビジネスの経験を多く積んでください。その中であなたなりの考え、対処の仕方を磨いていきましょう。

はじめに

私は社会人一年目から航空機リースの仕事を担当していました。世界中のエアラインを相手に航空機をリースする仕事です。

その中で多くの国のエアラインと取引する機会がありました。コミュニケーションは全て英語でした。

ただ、共通言語は英語ですが国ごとに交渉の仕方やビジネスの考え方が異なります。その違いに苦労したことも多かったです。

しかし、そのような経験が貴重な財産となりました。また、振り返ると国ごとの商習慣の違いはとても興味深いテーマです。

私の経験から得た知見をあなたの仕事に役立ててもらえれば幸いです。

また、アイルランドについては以前のブログでご紹介しています。マイナーな国ですが笑、そちらもご参照ください。

中国でのビジネスは色々と大変

私が社会人経験で一番苦労したのが中国企業相手の取引でした。特に、社歴のある大きな組織はとても難しいです。

何が難しいかというと、一度合意したことも簡単に覆されてしまうということです。

私が担当した案件では、相手先の担当者と何週間もかけて交渉を行いました。そして、ようやく話がまとまったと思って安心していたのです。

しかしその後、合意したはずの条件を飲めないと言われてしまいました。そのようなやりとりが一つや二つではないのです。

サインしたはずの契約書さえあまり意味がありません。契約を反故されそうになり、訴訟寸前となったこともありました。

仮に勝訴したとしても、その判決を中国内で執行できるかがわかりません。恐らく、自分の国の企業に不利となる判決の執行は中国の裁判所も認めないでしょう。そうなると、最終的には中国という国のリスクとなります。

中国政府の動きは予測することがとても難しいです。中国企業と取引する場合には、現地の頼れるパートナーを見つけてください。

インドはタフネゴシエーターだが、仕事はきっちり

インドの航空会社との契約交渉はとても難航しました。とにかくタフなのです。

インド系の英語はとても早口で、聞き取るのになかなか苦労します。そのような中で、辛抱強く交渉していく必要がありました。

しかし、粘り強く交渉していった先には光があります。どれだけ交渉で揉めたとしても、契約に合意できれば問題ありません。

なぜなら、一度合意したことはしっかりと守ってくれるからです。この点はとても潔く、頼もしいと感じました。

特に、中国企業相手に疲弊していた私にとってはとてもありがたいことでした。契約書すら通用しない国がある中で、インドは国際ビジネスの基盤が整っているのです。

トルコはなかなか交渉を譲ってくれない

トルコ系の航空会社との取引では苦労が多かったです。一番大変なのは、なかなか考えを変えてくれないところでした。

その取引では、あるトラブルが発生しました。そのトラブルの解決方法を巡って議論が膠着してしまったのです。飛行機の機体にわずかな凹みがあり、それをどう修理するかという話でした。

すぐに修理するべきものなのですが、その費用を相手方が出し渋りました。しかし、その間にもリースは続いているので、その分の賃料が発生します。

修理代を出し渋っている間に、賃料がそれを上回る負担となっているのです。それにも関わらず、相手は修理代にこだわりました。

結局、修理代は先方持ちでした。その上、リース料も支払うことになったのです。トータルで見れば大きな金銭的負担です。

一度考えを決めるとなかなかそれを変えようとしてくれない。それが私がトルコの取引先と仕事をした印象でした。

ハンガリーは友好的

ハンガリーにある航空会社との取引では、とても友好的な関係を作れました。

交渉はとても厳しいものでした。しかし、交渉の席を離れればとてもフレンドリーに接してくれました。

ブダペストの街も美しく、とても良い思い出です。

ハンガリーはフォアグラの名産地です。出張した際に現地のレストランを訪ね、フォアグラを注文しました。

すると、大きな切り身が3つもお皿に乗って運ばれてきたのです。一生分のフォアグラを食べてしまったと思いました。

それ以降、フォアグラはあまり食べなくなりました。

スペインは仕事もラテン系

スペインのマヨルカ島に出張に行った時のことです。当時は社会人2年目でまだまだ経験も浅い時でした。

到着した後、会議が予定されていました。その前にまずランチに誘われたのです。

小高い丘の上のレストランでとても優雅な時間でした。そして、当然のように皆さんワインを飲んでいました。

いわゆるラテン系のイメージ通りだ、と思った記憶があります。

しかし、その後の交渉はハードでした。結局一週間滞在することになり、交渉をなんとか終えることができました。

その出張では、同行の先輩社員が話を進めてくれました。私はほとんど貢献することができず、とても悔しい思いをしたことを覚えています。

その時の経験は、私が海外人材を目指す原動力となりました。あれから10年以上が経ちましたが、今でも鮮明な記憶として残っています。

結論

私の経験では国によって仕事のスタイルが大きく異なります。

中国は契約文化が通用しないことがあります。歴史のある、大きな企業ほど国際ビジネスの感覚は通用しにくいです。

インドは、交渉がタフですが一度約束したことはきっちりと守ります。

トルコは頑固で、なかなか考えを変えてくれません。Win-Winの解決策を見つけることが難しい相手でした。

ハンガリーは友好的です。交渉はなかなか大変ですが、それ以外の場面では友達のように接してくれました。

スペインはさすがラテンの国です。優雅にワインを飲みながら仕事をしましょう。

あなたもこのブログをきっかけに、色々な国の人たちと仕事をする機会を見つけてください。

大変なこともありますが、そこで得られる経験は素晴らしいものになります。

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