
あなたはキャリアアップのために海外MBA留学を考えていますか?
私は社費留学で一年制のプログラムに留学していました。アメリカ西海岸のビジネススクールです。
今振り返っても、その一年間は宝物です。
もともと、キャリアアップのために留学を考えていたわけではありませんでした。私は新人の頃から海外ビジネスを担当していたため、色々な海外の人と仕事をしていました。そのような経験から、多様な人達と学ぶことに興味を持ったのが留学のきっかけでした。
人それぞれ留学の目的は違うでしょう。しかし、機会があればあなたにも是非チャレンジしてもらいたい。それくらいの価値のあるものだと思います。
今回のブログではMBAの受験に役立つ大切なポイントを5つお伝えします。
そもそもどうやって受験するのか?
MBA受験は筆記試験のスコア、エッセー、インタビューで構成されます。
また、受験スケジュールは北米のスクールと欧州で異なります。北米は9月から、欧州は1月から出願が始まるのが一般的です。
出願するタイミングは複数ある
多くの学校は3回ほど出願機会があります。それぞれ、ラウンド1、2、3というように区切られています。ただし、ラウンド3はスケジュール的にビザの申請が間に合いません。留学ビザが不要な、主に現地応募の人向けと思ってください。

また、ローリングという形態もあり、そちらは毎月出願を受け入れるスタイルです。NYにあるコロンビア大学のMBAはその形式です。

出願は全てオンラインで行います。出願する時に、TOEFLやGMATなどの筆記試験のスコアやエッセーを提出します。
また、最終学歴の証明書やGPAと呼ばれる成績スコアも提出します。出願までにやることがたくさんあることを覚えておいてください。
MBA受験は限られた時間で確実に準備を進める必要があります。その中でのプレッシャーもあるでしょう。しかし、それだけのエネルギーを割くに値するものだと思います。
まずは、行きたい学校をいくつか決めたらスケジュールを立てます。あとは、それに沿ってしっかりプロジェクトマネジメントを行う。そのようなイメージでいてください。
スコアメイクは6月までに終わらせるのが理想

私は北米のスクールを受験したので、TOEFLとGMATを受験しました。9月の出願期限をターゲットとしていました。
そうすると、6月までに筆記試験のスコアを揃えることが理想とアドバイスされました。後で説明するエッセーとインタビューの準備期間を確保する必要があるからです。
筆記試験は選考上のプラスとはなりませんが、点が足りないと足切りされてしまいます。よく思い違いをする人がいるのですが、筆記試験をいくら頑張っても合格は確約されないのです。
日本人は特に筆記試験にこだわる傾向があると思います。しかし、基準点をクリアしたらさっさとエッセーとインタビューの準備をすることが超重要です。
足切りでしかないのに、点数が出ないとものすごいプレッシャーとなります。スコアが年末まで揃えられず、苦しんできた人達の例も見てきました。理想ではありますが、筆記試験は早期に終わらせましょう。
GMATは短期決戦で
特にGMATはマニアックで体力が要求されます。短期決戦で終わらせたいところです。
TOEFLは英語力の向上にも役立つので、できる限り勉強するのが良いでしょう。しかし、GMATのための勉強はあまり現実的な役に立つことはありません。
試験本番も4時間ほどぶっ通しで、頭を最高速度で回転するようなものです。体力がいるのです。
それでもスコアが出ず何回も受けるとなると、そのストレスはとても重いものです。私はベストの結果ではありませんが、1回目で690点を出しました。そこでスパッとGMAT受験は止めることにしました。
結果として、志望校に合格できたので当時の判断は正しかったのです。
TOEFLはどうするか?
TOEFLは出願ギリギリまで何回でも受けるのが良いでしょう。勉強の過程で英語力も強化されていきます。私は目標110点以上としていましたが、107点を出したところでタイムオーバーとなりました。
当時はスピーキングで苦しみました。リスニング、リーディングは満点を出せることもありました。しかし、帰国子女ではない私としてはスピーキングが最後の難関でした。リスニング力や英語力そのものの強化については私の過去のブログもぜひ参照してみてください。
エッセーとインタビューが鍵
ここは日本の大学受験と大きく異なるポイントです。筆記試験はあくまで足切りで、エッセーとインタビューが合格の鍵となります。
エッセーでは学校があなたに課したお題に対して答えていきます。設問は学校によりますが、突き詰めれば志望理由と自己PRを問われます。
インタビューではエッセーの内容をさらに掘り下げて聞かれます。
ここまで読んであなたも感じているのではないでしょうか。そうです、MBA受験は大学受験と就職活動を同時に行うようなものなんです。
でも安心してください。同じプロセスを経て留学した先人はいくらでもいます。あなたもこのブログを参考にして準備すれば結果を出すことができます。
独力でエッセーとインタビュー対策をすることは難しいです。受験生の多くはカウンセラーという、MBA受験のアドバイスをくれる専門家を起用します。
有名なカウンセラーの方々が何人かおり、それぞれの強みやタイプがあります。しかし、このブログで個人について書くことはしません。
個別にアドバイスを受けたい方はコメント欄までお願いします。
キャンパスビジットはした方が良い

旅費とスケジュール調整が必要ですが、受験する学校は一度訪問するのがオススメです。実際の雰囲気がわかるのと、インタビューの際の話のネタになります。
また、訪問時にはアドミッションオフィスの人と面談するのも有効です。顔を覚えてもらうのです。
実際にどれ程選考に影響するのかはわかりません。しかし、熱意を示しておいて損はないでしょう。
実際にキャンパスを訪問して、受験のモチベーションがさらに高まる効果もあります。家族連れでの留学を考えているなら、現地での生活イメージを持つのにも有用です。
私の場合は一校だけに絞っての受験でした。ビジットもその一校だけ行いました。複数校訪問するとなると、移動が大変だと思います。しかし、予定を練って効率的に学校を回っていた受験生の方もいました。
せっかく受験するのですから、ぜひ一度は現地に足を運んでみてください。
いくらくらいかかるのか?
ここは社費で行くのか、私費で行くのかにもよって大きく異なります。私費の場合、留学中の生活費含めて全部で2500万円以上はかかるでしょう。
また、受験過程でもカウンセラー、ビジットや予備校等の費用がかかります。私は受験で250万円くらい費用をかけた記憶があります。
私費で行く場合には奨学金を活用しましょう。フルブライトの奨学制度などは有名ですね。
私は社費での留学でした。その後、退職したため学費は返済しましたが、現地での生活費を得られたのは大きかったです。
あなたの状況によってこのあたりの事情は大きく異なると思います。MBA留学は機会があればぜひオススメしたいです。ただ、全財産を投げ打つまでの価値はないと思います。
ここまで書いておいて何ですが、あまり思い詰めないでください。余裕が無いようであれば、留学は人生に必須のものではありません。仕事で海外の人と交流することも十分に可能なはずです。
それでも諦めきれなければ、学校の奨学金を確実に利用していきましょう。優秀な学生を集めるため、各大学で色々な奨学金プログラムが用意されています。
トップスクールと呼ばれる学校では、そもそも裕福な層の学生が多いのは事実です。しかし、大学側も多様性や格差の是正を促すため、様々なサポートを用意しています。
あなたが真剣に受験を考えるなら、奨学制度についてもしっかり調べていきましょう。
結論
海外MBA受験は筆記、エッセー、インタビューの3点セットです。プロセスは大学受験と就職活動の合わせ技だと思ってください。
筆記は足切りですので、時間を使いすぎないようにしましょう。極力早期のスコアメイクを目指してください。
そして、エッセー、インタビューの準備に全てを注いでください。
留学準備も含めて、お金がかかることは否めません。私費の場合は奨学金制度を活用していきましょう。
今回のブログで全てをお伝えすることはできません。しかし、あなたが真剣に受験を考えるなら、個別に相談に乗ることもできます。
そのようなご要望があれば、コメント欄に一言いただければと思います。
また、今後もより踏み込んで留学のためのアドバイスを書いていきます。ぜひ楽しみにしていただければと思います。
私の過去のブログはこちらをご参照ください。海外人材を目指すあなたにとって助けとなる内容を書いています。
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